オンラインのアシスタントサービスとは？おすすめサービス比較15選

オンラインアシスタントサービスとは、専門スキルを持ったアシスタントがリモートで業務を代行するサービスのことです。

「オンラインアシスタントサービスはどのような業務を行えるのか知りたい」
「サービス品質や費用などを比較して、自社に合った業者を選びたい」

このように考えていませんか。

本記事ではオンラインアシスタントサービスのおすすめサービス15選を紹介するほか、具体的な対応業務や比較ポイントなどについて詳しく解説します。

オンラインアシスタントサービスを活用し、効率よく事業を行いましょう。

オンラインアシスタントサービスとは

オンラインアシスタントサービスとは、リモートで対応する業務代行サービスのことです。
専門スキルを持ったアシスタントが、企業のさまざまなバックオフィス業務を、必要なときに必要な分だけ代行・サポートします。

オンラインアシスタントサービスが必要とされる背景にあるのは、働き方改革による多様な勤務形態やITテクノロジーの推進です。
コロナ禍以降のリモートワークの広がりから、時代のニーズに合致したサービスとして注目されています。

パート・アルバイトとの違い

オンラインアシスタントサービスとパート・アルバイトとの違いは、次のとおりです。

パート・アルバイトの場合は、採用活動にコストがかかります。書類選考や面接など、求める人材を探すための労力は企業が負担するためです。一方でオンラインアシスタントサービスは、企業からの依頼内容に応じて即戦力となる人材を手配してくれます。

また、パート・アルバイトは直接雇用です。給与計算や勤怠管理のほか、要件次第では社会保険料の手続き義務も発生します。オンラインアシスタントサービスは、サービス料金以外に費用がかかりません。

派遣との違い

オンラインアシスタントサービスと人材派遣との違いは、次のとおりです。

人材派遣の場合、業務内容は固定されるのが一般的です。一方でオンラインアシスタントサービスは、依頼に応じて担当アシスタントをアサインします。チーム制で行うケースが多く、幅広い業務に対応できます。

また、人材派遣は契約期間内において一定の派遣手数料が発生しますが、オンラインアシスタントサービスは費用調整が可能です。業務量に応じて、稼働量を増やしたり減らしたりすることで、費用を調整することができます。

クラウドソーシングとの違い

オンラインアシスタントサービスとクラウドソーシングとの違いは、次のとおりです。

クラウドソーシングを利用する場合、企業は依頼業務ごとにクラウドワーカーを募集・選考し、複数の契約を締結する必要がある他、それぞれの業務進捗を自社でマネジメントする必要があります。オンラインアシスタントサービスなら、単一契約の中で、豊富な実績を持つスタッフチームに複数の業務を依頼することができます。窓口スタッフを用意しているサービスの場合は、複数業務の進捗マネジメントを一括して実施してもらうことが可能です。

クラウドソーシングでは、スタッフの選考・契約・進捗マネジメントを業務ごとに自社で実施する必要がありますが、オンラインアシスタントサービスであれば、サービスに申し込むだけで全てを一括して実施してもらうことが可能です。

オンラインアシスタントサービスの市場規模

オンラインアシスタントサービスの市場規模について、類似するサービスであるBPO市場の増加傾向をもとに解説します。

BPOとは、特定の業務の設計から運用までを一気通貫でアウトソースすることです。

株式会社矢野経済研究所の調査では、2022年度における国内BPO市場規模が約4兆7,000億円と推計されました。

BPO市場の増加の背景にあるのは、深刻化する人手不足です。限られた人員でコア業務に集中させるために、各企業で社内リソースの再構築が進められています。

取り組みは単体業務の委託にとどまりません。抜本的な事業体制の見直しに対する機運の高まりが、BPO市場の増加につながっています。

したがって、BPOとともにオンラインアシスタントサービスの市場規模も将来に向けて拡大していくことは自明と言えるでしょう。

参考：株式会社矢野経済研究所 BPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）市場に関する調査を実施（2023年）

オンラインアシスタントサービスの業務内容

オンラインアシスタントサービスの業務内容は、主に次の5つに区別されます。

• 総務・秘書

• 経理・財務

• 人事・労務

• 営業・マーケティング

• クリエイティブ

比較的単純な作業や定型業務を得意としますが、豊富な実績を持っており幅広い業務に対応できるサービスも多くあります。

一見難しいと思われる業務でも、対応可能かどうか問い合わせてみることをおすすめします。

総務・秘書    

経営者のサポートや、組織の総括庶務、企業の窓口業務などを行います。具体的には次のような業務です。

• スケジュール管理・アポイント調整

• 電話・メール対応

• 議事録や会議資料の作成

• 礼状などの書状作成

• 出張・会食手配

• カスタマーサポート

• 契約事務

• 翻訳

いずれも企業にとって必要不可欠の業務ですが、こまごまとして手間がかかると感じる担当者も多いでしょう。オンラインアシスタントサービスに一任すれば、本業に割ける時間が大幅に増えます。

経理・財務

記帳や帳票整理など、金銭の収支管理に関する業務を行います。具体的には次のような業務です。

• 記帳・仕訳入力

• 帳簿作成

• 請求書作成・処理

• 経費精算

• 入金・振込

• 給与計算

• 売掛・買掛管理

経理・財務業務は簿記や税の専門知識が求められるため、属人化しやすい点が課題です。
オンラインアシスタントサービスなら退職・休職による欠員の心配がなく、サービス利用という形で安定的に専門スキルを持ったプロによる業務実施が継続されます。

人事・労務

求人や採用に関する業務、各種手続きなどを行います。具体的には次のような業務です。

• 求人広告の出稿・求人票の作成

• スカウトメールの作成

• 面接日程の調整・合否連絡

• 入社・退職手続き

• 社会保険手続き

• 研修資料作成・会場手配

• 勤怠管理

例えば人材採用において、オンラインアシスタントサービスに面談調整などの庶務を一任すれば、採用選考だけに注力できます。

稼働をひっ迫しがちな人事業務における定型業務は、他者に移管しやすい業務でもあり、手軽に依頼できる点もメリットです。

営業・マーケティング

市場調査・販売促進などのマーケティング業務や、営業事務を行います。具体的には次のような業務です。

• 顧客リスト作成・管理

• 競合リサーチ・分析

• アクセス解析

• プレゼン資料やメルマガの作成

• アポイント調整

戦略段階での準備などをオンラインアシスタントサービスに一任すれば、営業や商談活動に集中できます。

クリエイティブ

Webサイト運用や販促用のクリエイティブのデザイン、広告運用業務などを行います。具体的には次のような業務です。

• Webサイトのデザイン・ページ作成

• SEO対策

• SNS・広告運用

• 名刺・ノベルティ作成

• 動画編集

サイト設計やデザインに関する業務は専門性が高いため、社内に詳しい人がいないケースも多いでしょう。オンラインアシスタントサービスを利用すれば、スキルを持ったアシスタントにすばやく依頼できます。

オンラインアシスタントサービスの料金体系

オンラインアシスタントサービスは、月ごとの稼働時間で料金設定されるものが多くあります。

本記事で紹介するサービスのうち、稼働時間に応じた料金プランを公開している7社の比較によると、時間単価の平均は3,000円程度です。

ただし、サービスによって料金設定が多種多様な点には注意してください。例えば、長期契約になるほど安くなるプランを提供するサービスもあります。サービスの継続利用を見据える場合におすすめです。

また、消化しきれなかった稼働時間の繰越を認めるサービスもあります。表面上は同じ時間単価でも、繰越の自由が利く分効率的な利用が可能です。

企業のニーズに合わせたカスタムプランニングに応じるサービスもあるため、詳しい料金設定については問い合わせてみましょう。

オンラインアシスタントサービスを選ぶポイント

オンラインアシスタントサービスを選ぶポイントは、主に次の7つです。

• 業務範囲や対応時間

• 業務品質

• 依頼内容の柔軟性

• アシスタントの採用基準

• セキュリティレベル

• 費用対効果

• 既存システム・ツールへの対応可否

自社の課題解決につながるサービスを選ぶため、サービス内容や料金プランなどさまざまな面から比較検討しましょう。

業務範囲や対応時間        

サービスによって対応できる業務範囲は異なります。
例えば経理業務の場合、記帳などの日常業務を幅広く代行するサービスは多くあります。しかし中には、業務設計の提案まで行うサービスもあります。
対応時間も同様です。休日や平日夜間も対応してほしい場合は、事前に可能かどうかを確認する必要があります。
依頼したい業務範囲や対応時間が、自社の要望と合致するサービスを選びましょう。

業務品質

実務能力に優れ、業務品質に定評のあるサービスがおすすめです。

担当アシスタントが窓口として機能し、業務マネジメント体制が整っているサービスなら安心して一任できます。業務品質に関する他社からの評価が知りたい場合は、ホームページで公開されている実績や比較サイトなどの口コミ評価を見てみましょう。導入数や顧客満足度、契約継続率などが優良であれば信頼性が高まります。

さらに、導入事例を掲載しているサービスもあります。業種や依頼業務が似ている事例を参考にしてみてください。

依頼内容の柔軟性

依頼したい業務内容や作業量が変動しやすい場合は、月ごとの柔軟な契約変更に応じられるサービスを選びましょう。

例えば、依頼業務の割合を組み換えられるサービスがあります。決算期は経理業務の割合を多めにしたり、全体の依頼時間を増やしたりするなど、時期に合わせた柔軟な依頼が可能です。

また、月ごとの契約更新サービスなら繁忙月だけの契約もできます。依頼内容のカスタマイズがどこまで可能なのか、事前の確認が必須です。

アシスタントの採用基準

アシスタントのスキルレベルが気になる場合は、採用基準を確認してみましょう。採用基準を公開しているサービスは多くあります。独自の試験や面接を行い、厳しい選考基準を設けているサービスはスキルレベルが高いといえます。

さらに、一定の経験年数や資格保有を条件とするサービスもあります。アシスタントの実績や専門性を重視する場合におすすめです。業務アウトプットの品質を安定的に保つため、サービス選びにはアシスタントの採用基準も考慮してください。

セキュリティレベル

企業の機密情報を守るため、セキュリティレベルの高いサービスを選びましょう。
情報セキュリティポリシーの確認や秘密保持契約の締結などにより、セキュリティに対する双方の意識共有が大切です。
セキュリティレベルの高さを証明する基準としては、プライバシーマーク（Pマーク）取得業者や情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）認証業者などがあります。
情報流出や不正アクセスなどのリスクを未然に防ぐため、サービスのセキュリティ体制をよく確認してください。

費用対効果

稼働時間の多さや業務内容の複雑さによって、求める料金プランは異なります。サービス内容と料金プランを比較し、自社の利益につながると判断できるサービスを選びましょう。

費用の算出においては提示された料金プランのほか、ツール導入などによる関連コストも考慮する必要があります。安さだけでなく、業務品質やサポート体制などあらゆる面でサービスの比較を行ってください。

既存システム・ツールへの対応可否

サービスによっては、会計システムや連絡用チャットツールを指定する場合があります。新たなシステムやツールの導入には費用がかかるほか、操作に慣れるまで時間を要します。

スムーズに稼働を開始するためには、日ごろ操作している既存のシステムやツールを引き続き使用できるかどうかが重要です。

さまざまなシステム・ツールに幅広く対応可能なサービスを選びましょう。

柔軟性が強み：オンラインアシスタントサービス2選

オンラインのアシスタントサービスは数多く存在するため、選ぶのに苦労するでしょう。

ここからは各サービスのアピールポイントを整理し、タイプ別に紹介します。

まず、依頼内容の柔軟性に強みがあるサービスを2つ紹介します。

• なげっぱ｜TEAMWORKS株式会社

• Genny｜株式会社クロコ

依頼したい業務の内容やボリュームが変わりやすい企業は、参考にしてください。

なげっぱ｜TEAMWORKS株式会社

出典：TEAMWORKS株式会社 なげっぱ

TEAMWORKS株式会社が提供する「なげっぱ」は、必要なときに必要な分だけ業務を丸投げできる代行サービスです。

手軽な月額料金で、現状に適した仕事を担当アシスタントに一任できます。

低コストでありながら高い実務能力を持つ点も特徴です。

Genny｜株式会社クロコ

出典：株式会社クロコ Genny

株式会社クロコが提供する「Genny」は、どれだけ仕事を依頼しても価格の変わらないオンライン上の秘書サービスです。

「かゆいところに手が届く秘書」の提供を目指し、サポート時間・タスク数ともに無制限のサービスを行います。

低価格が強み：オンラインのアシスタントサービス4選

低価格が強みのサービスは次の4つです。

• フジ子さん｜BPOテクノロジー株式会社

• Fammアシスタントオンライン｜株式会社Timers

• Chatworkアシスタント｜Chatwork株式会社

• タスカル｜株式会社Colors

できる限りリーズナブルに依頼したい企業は、参考にしてください。

フジ子さん｜BPOテクノロジー株式会社

出典：BPOテクノロジー株式会社 フジ子さん

BPOテクノロジー株式会社が提供する「フジ子さん」は、継続利用しやすい料金設定が特徴の代行サービスです。

手軽な月額料金プランにより、大きな予算をかけられない企業でも安心して利用できます。

日常業務から専門的な業務まで幅広く対応可能です。豊富な導入実績により、実務能力の高さも証明されています。

Fammアシスタントオンライン｜株式会社Timers

出典：株式会社Timers Fammアシスタントオンライン

株式会社Timersが提供する「Fammアシスタントオンライン」は、要望に応じた料金プランでコスト削減を叶える代行サービスです。

時間単価2,800円は他社比較において低価格であるほか、希望の予算や稼働時間に合わせて柔軟にプラン提案をしてくれます。

Chatworkアシスタント｜Chatwork株式会社

出典：Chatwork株式会社 Chatworkアシスタント

Chatwork株式会社が提供する「Chatworkアシスタント」は、月額3.8万円からリーズナブルに発注可能な代行サービスです。

経験豊富なアシスタントが迅速に業務を遂行します。

さらにビジネスチャットツール事業の強みを活かし、職場のテクノロジー化の支援も行います。

タスカル｜株式会社Colors

出典：株式会社Colors タスカル

株式会社Colorsが提供する「タスカル」は、月10時間から依頼可能な低価格の代行サービスです。

消化しきれなかった稼働時間は翌月に繰り越せます。年間プランなら格安で利用できるため、定型業務が10時間程度で大きな変動がない企業におすすめです。

採用基準が強み：オンラインのアシスタントサービス6選

アシスタントの採用基準やミスマッチ防止に強みを持つサービスは次の6つです。

• カチアルサポート｜NTT印刷株式会社

• HELP YOU｜株式会社ニット

• CASTER BIZ assistant｜株式会社キャスター

• source｜株式会社トーイングウーマン

• i-STAFF｜ファイブスターネット株式会社

• ビズアシ｜株式会社クラウドワークス

スキルの高さやコミュニケーションを重視したい企業は、参考にしてください。

カチアルサポート｜NTT印刷株式会社

出典：NTT印刷株式会社 カチアルサポート

NTT印刷株式会社が提供する「カチアルサポート」は、スタッフは100％正社員となっており、厳しい採用過程を通過したスタッフのみがサービス提供に参画しています。

また、スタッフは、サービス拠点に出社して管理者の監督のもとに業務に従事するので、セキュリティや品質の面で安心して利用することできます。

HELP YOU｜株式会社ニット

出典：株式会社ニット HELP YOU

株式会社ニットが提供する「HELP YOU」は、アシスタントの育成に注力する代行サービスです。

厳しい採用基準を設け、採用後もスキルアップ研修やマインド教育などを行っています。

CASTER BIZ assistant｜株式会社キャスター

出典：株式会社キャスター CASTER BIZ assistant

株式会社キャスターが提供する「CASTER BIZ assistant」は、厳しい採用基準をクリアした優秀なチームが特徴の代行サービスです。

選考課題・面接を経て「1/100」もの採用倍率を通過した、すべて自社採用のアシスタントが確実に業務を遂行します。

日常業務から専門領域まで幅広く対応可能なため、予算をかけて本格利用したい場合におすすめです。

source｜株式会社トーイングウーマン

出典：株式会社トーイングウーマン source

株式会社トーイングウーマンが提供する「source」は、アシスタントのスキルだけでなくコミュニケーションも重視するサービスです。

アシスタントは各業種10年以上のベテランであり、徹底したチームワークと自責での取り組み姿勢で顧客と向き合います。

i-STAFF｜ファイブスターネット株式会社

出典：ファイブスターネット株式会社 i-STAFF

ファイブスターネット株式会社が提供する「i-STAFF」は、採用率1%の優秀なアシスタントによる高品質な代行サービスです。

多段階の採用プロセスと、各専門業務の複数テストを通過したアシスタントのみが在籍しています。

サービスに満足できなかった場合の返金保証が付いている点も特徴の一つです。

ビズアシ｜株式会社クラウドワークス

出典：株式会社クラウドワークス ビズアシ

株式会社クラウドワークスが提供する「ビズアシ」は、600万人以上のデータベースから即戦力となる人材を提案するサービスです。

1to1の担当者固定制であり、契約前の経歴書確認やオンライン商談によりミスマッチを防止します。

アシスタントの顔が見える安心感のもと、日々のコミュニケーションによる質の高いアウトプットが可能です。

業務特化が強み：オンラインのアシスタントサービス3選

業務特化が強みのサービスは次の3つです。

• SUPPORT+iA｜グランサーズ株式会社

• バーチャル経理アシスタント｜メリービズ株式会社

• fondesk｜株式会社うるる

特定業務のみを依頼したい企業は、参考にしてください。

SUPPORT+iA｜グランサーズ株式会社

出典：グランサーズ株式会社 SUPPORT+iA

グランサーズ株式会社が提供する「SUPPORT+iA」は、経理・財務に強みを持つバックオフィス業務特化型の代行サービスです。

公認会計士や税理士などの有資格者が多数在籍しているため、サービス品質が担保されています。

バックオフィス業務のフローに関する構築支援や改善提案などのコンサルも可能です。

バーチャル経理アシスタント｜メリービズ株式会社

出典：メリービズ株式会社 バーチャル経理アシスタント

メリービズ株式会社が提供する「バーチャル経理アシスタント」は、経理業務に特化した代行サービスです。

日常の処理業務から決算業務まで、あらゆる経理業務をハイレベルでサポートしてくれます。

業務プロセス変革などの経理コンサルティングサービスについては「メリービズ経理DX」として別途提供しています。

参考：メリービズ株式会社 メリービズ経理DX

fondesk｜株式会社うるる

出典：株式会社うるる fondesk

株式会社うるるが提供する「fondesk」は、電話受付の一次対応に特化した代行サービスです。

職場にかかってくるすべての電話に対して一律対応を行い、要件をメッセージで知らせます。

応答のカスタマイズなどには対応していませんが、一次対応を代行してもらうことで業務負担を軽減できます。

オンラインアシスタントサービスのメリット

オンラインアシスタントサービスのメリットは、次の7つです。

• すみやかに業務を開始できる

• 人件費を削減できる

• 人材の安定性を確保できる

• コア業務に集中できる

• 専門性の高いサービスを受けられる

• 必要なリソースを柔軟に確保できる

• 幅広いスキルを利用できる

オンラインのアシスタントサービスをうまく利用すれば、業務効率化やコスト削減につながります。

すみやかに業務を開始できる

人材を雇用する場合は、求人を出してから採用するまでに時間がかかります。採用後の教育期間も含めると、業務開始までには数か月のブランクを考慮する必要があります。

オンラインアシスタントサービスなら、求人掲載や面接などの採用工程が不要になり、依頼内容に応じて担当アシスタントが速やかにアサインされるため、サービスによっては数日後に稼働開始することも可能です。

アシスタントチームは経験豊富なため、教育不要で迅速に稼働を開始することができます。

人件費を削減できる

企業の働き手不足が慢性化し、実績やスキルを持った人材の採用や維持がますます難しくなっています。

人手が必要でも、新たな人材を雇用するほどの余裕がない企業も多いでしょう。

オンラインアシスタントサービスなら、採用にかかる稼働やコストをかけることなく専門スキルの確保が可能です。

自社に合った料金プランを選べば、人材雇用で発生する人件費よりもコストを抑える可能です。

人材の安定性を確保できる

専門性の高い業務は、処理手順や必要情報を担当者だけが把握している状態になりやすいです。

属人化すると担当者の不在時に業務が停滞するほか、退職時の引き継ぎに時間とコストがかかります。

オンラインアシスタントサービスならすみやかに他のアシスタントがアサインされるため、休職・退職による欠員の心配がありません。

安定したスキルレベルでサービスが提供されるため、担当者が変更になっても業務品質を保つことが可能です。

コア業務に集中できる

従業員数の少ない企業や個人事業主は、1人で複数の業務を担当しなければなりません。

煩雑な定型業務に時間と労力を奪われると、企画立案など売上に直結するコア業務に手が回らなくなってしまいます。

オンラインアシスタントサービスの導入により、業務負担の軽減とコア業務への集中を促進できます。

業務効率化の実現は従業員のストレス低減につながり、生産性の向上にも効果的です。

専門性の高いサービスを受けられる        

人材雇用の際には採用試験や面接などを行いますが、スキルレベルの判断については実際に稼働を開始してからでないと難しいでしょう。

オンラインアシスタントサービスの多くは厳しい採用基準を設けており、業務品質が担保されています。

さらに豊富なノウハウを有するため、自社で行うよりも正確かつ迅速な処理が可能です。

必要なリソースを柔軟に確保できる

オンラインアシスタントサービスは、利用方法に関する柔軟性の高さもメリットの一つです。

必要なときに必要な分だけ依頼できるため、人件費の無駄を排除できます。

特定の業務に限った利用や、欠員発生時の一時的な利用、繁忙期の月末月初だけ稼働させる、あるいは毎日1時間ずつのみ稼働させるなど、ニーズに応じた柔軟な対応が可能です。

月ごとの契約なら利用のハードルが低いため、気軽に相談してみることをおすすめします

幅広いスキルを利用できる

オンラインアシスタントサービスは、バックオフィス業務からクリエイティブ業務まで幅広い業務に対応するサービスが多くあります。

近年はSNS運用やSEO対策など、時代の変化とともにニーズが増えている業務にも対応しています。

一方で業務特化型のサービスなら、他社にはない専門性を提供できる強みがあります。

自社で実績のない業務分野でも即戦力として利用できるのは、オンラインアシスタントサービスの大きなメリットです。

オンラインアシスタントサービスのデメリット

オンラインアシスタントサービスのデメリットは、次の5つです。

• 通信環境の整備が必要

• 新たなシステムやツールを要する場合がある

• コミュニケーションがとりにくい

• アシスタントとの相性を事前に把握できない

• マニュアル作成を要する場合がある

効果的にサービスを利用するため、デメリットの理解と適切な対策を心がけましょう。

通信環境の整備が必要

オンラインアシスタントサービスは、名前のとおりオンライン（リモート）での業務代行を基本とします。サービスを利用するには、安定した通信環境の整備が必須です。

情報セキュリティ対策や送受信データ容量の確認など、スムーズに業務を行うための準備は多くあります。

オンラインでの業務実施は今後ますます重要になるため、サービス利用を機に整備するのがおすすめです。

新たなシステムやツールを要する場合がある

オンラインアシスタントサービスの利用にあたり、新たなシステムやツールの導入を要する場合があります。

システムやツールは業務効率化に欠かせないアイテムです。しかし導入初期は操作に抵抗を感じ、サービス利用前と比べて一時的に業務効率が低下する可能性もあります。

既存のシステムやツールが使えない場合、使いやすさやコスト面から新たに導入するメリットについて十分検討しましょう。また、サービスによっては、幅広いシステム・ツールに対応していたり、自社で使っているシステムにリモート接続などで対応してくれたりするケースもあるので、そういったサービスを選定することも一つの手段になります。

コミュニケーションがとりにくい

オンラインアシスタントサービスとのコミュニケーションは、主にチャットツールで行われます。

対面や電話でのコミュニケーションに慣れていると、テキストベースでのやりとりに苦労する場合があります。

スムーズな業務遂行のためには、チャットツールの操作に慣れることが大切です。長期的視野で円滑なコミュニケーションの実現を目指しましょう。

アシスタントとの相性を事前に把握できない

オンラインアシスタントサービスのスキルレベルは、一定の水準が確保されています。

しかし仕事の進め方やコミュニケーションにおける相性は、実際に業務を開始してみないとわかりません。

サービスの使用感を事前に確認するなら、無料トライアルの利用がおすすめです。

複数のサービスでトライアルを実施し、アシスタントとの相性も意識しながら利用しやすさを判断しましょう。

マニュアル作成を要する場合がある

オンラインアシスタントサービスは定型業務を得意とするため、サービスによっては明確な指示を求めてくる場合があります。

やりとりの中でマニュアルの提示が必要になれば、作成の手間がかかるため注意が必要です。

しかし多くのサービスでは、経験豊富なアシスタントがマニュアル不要で対応してくれます。

事前の打ち合わせで、自社でのマニュアル作成が必要かどうかを確認しましょう。

オンラインのアシスタントサービス導入までの5ステップ

オンラインのアシスタントサービスは、次の5ステップで導入できます。

• ステップ1：課題の整理・依頼業務の明確化

• ステップ2：サービス提供事業者への問い合わせ・検討

• ステップ3：契約

• ステップ4：打ち合わせ

• ステップ5：稼働開始

導入までの流れを把握し、スムーズな稼働開始を目指しましょう。

ステップ1：課題の整理・依頼業務の明確化

まずは自社の現状を把握します。負担の大きい業務や月ごとの稼働時間など、課題の洗い出しと解決の優先順位決めを行ってください。

代行してもらいたい業務の明確化により、サービス側との認識のズレを防止できます。

課題の整理段階では、依頼できない可能性がある業務も含めてピックアップしましょう。

ステップ2：サービス提供事業者への問い合わせ・検討

依頼業務がおおむね決まったら、サービスの問い合わせフォームから見積もり相談の申し込みをします。

ヒアリングでは自社の現状や悩み、要望を詳細に伝えましょう。

依頼できる業務や使用ツールなど、気になる点はすべて確認することが大切です。

提案された契約プランや無料トライアルの結果などをふまえて、自社に合致しているかどうかを検討してください。

ステップ3：契約

サービス内容や料金プランに納得したら、契約の締結に進みます。

契約内容について再度確認のうえ、認識の相違がなければサインしてください。

ステップ4：打ち合わせ

契約を締結したら、稼働開始に向けた打ち合わせに入ります。

稼働開始日や業務スケジュールの決定とともに、サービス側では担当アシスタントのアサインが行われます。

円滑なコミュニケーションを図るため、システムやツールの動作チェックも忘れずに行いましょう。

ステップ5：稼働開始

キックオフミーティングを終えたら、いよいよ稼働開始です。

初めはサービススタッフとのやりとりが多くなるでしょう。少しずつ改善を重ね、サービススタッフとともに協力して安定運営をめざす姿勢が大切です。

長期契約の場合でも1か月ごとにふりかえりを行い、契約変更の必要性について検討してみてください。

まとめ：オンラインのアシスタントサービスを活用して生産性向上をめざそう

オンラインアシスタントサービスのおすすめサービス15選とともに、具体的な対応業務や比較ポイントなどについて詳しく解説してきました。

本記事のまとめは次のとおりです。

• オンラインアシスタントサービスはバックオフィス業務からクリエイティブ業務まで、幅広い業務に対応可能

• 新たな人材を採用するより低コストで済むほか、コア業務への集中や業務品質の向上など多くのメリットがある

• サービスによって契約内容の柔軟性や料金プラン・特化業務など特徴が異なるため、自社に合った業者選びが大切

オンラインアシスタントサービスはさまざまな企業課題を解決するサービスです。

多様な働き方やテクノロジーが推進される現代に合致するため、今後ますますサービス利用者の拡大が見込まれます。

負担の大きい業務を代行してもらうことで、業務の効率化につながります。

オンラインアシスタントサービスを活用し、生産性向上をめざしましょう。