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総務BPOとは?メリットや導入ステップ、成功のポイントを徹底解説

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目次

「総務業務の負担が大きく、本来の仕事に手が回らない」
「人手不足でミスが増えているけれど、どう改善すれば良いのかわからない」
といった悩みを抱える経営者や総務責任者の方は少なくないでしょう。

総務BPOは、こうした悩みを解決できる有効な手段です。本記事では、総務BPOのメリットデメリット導入ステップまで徹底解説します。総務業務の負担削減をめざす方は、ぜひ最後までご覧ください。


総務BPOの定義と基本的な概要

近年、多くの企業が業務効率化やコスト削減をめざして、総務業務のアウトソーシングを検討しています。その中で注目を集めているのが「総務BPO」です。

総務BPOは、単なる業務の外部委託にとどまらず、企業の成長戦略を支える重要な選択肢となっています。

総務BPOの定義

総務BPO(Business Process Outsourcing)とは、企業の総務業務を包括的に外部の専門業者に委託することを指します。一般的なアウトソーシングが特定の作業を外部に委託するのに対し、BPOは業務過程全体の設計から運用、改善までを一括して委託する点が特徴です。

総務BPOのサービスの具体例

総務BPOで提供されるサービスは多岐にわたりますが、主な例として以下のような業務が挙げられます。

  • 受付・代表電話対応

  • 郵便物・宅配便の管理

  • 会議室予約管理

  • 社内問い合わせ対応

  • 備品管理

  • 文書管理

  • 各種契約管理

上記のような業務を一括して依頼できるのが総務BPOです。ここからは総務BPOについて、より詳しく解説していきます。

なぜ総務BPOが注目されているのか

総務BPOが現在注目を集めている理由は、企業を取り巻く環境の急速な変化と、それに伴う経営課題の多様化にあります。少子高齢化による労働力人口の減少や、働き方改革の推進により、企業は限られた人材リソースを最大限に活用する必要に迫られています。

そのような状況下で、総務業務のような間接部門の効率化は避けて通れない課題です。
総務BPOは、これらの課題に対する有効な解決策として注目されています。

また、デジタル技術の進化により、業務のアウトソーシングがより容易になったことも大きな要因です。クラウドサービスやリモート接続を叶える通信環境の発達により、BPOサービスの事業者はより効果的かつコストを抑えたサービスを提供できるようになりました。

従来の全社員が出社し固定席で勤務するオフィス環境を前提とした業務体制から、より柔軟で効率的な体制への移行が求められる中、総務BPOはその解決策として注目を集めています。コスト削減と業務効率化を同時に実現できる総務BPOは、今後さらにその重要性を増していくと考えられます。

総務BPOを導入するメリット

コスト削減効果

総務BPOの導入により、大きなコスト削減効果が期待できます。まず注目すべきは、人件費の最適化が可能になることです。従業員の採用・育成にかかるコストを抑えつつ、必要な業務量に応じた柔軟な人員配置ができるようになります。

業務量の変動に応じてリソースを柔軟に調整できるため、固定費を変動費化し、よりコスト効率の高い業務運営が可能になるでしょう。また、オフィススペースや機器、ソフトウェアなどにかかる間接コストも削減できます。無駄なコストを抑えることで、さらなる経営の効率化につながります。

業務効率化の推進

総務BPOによる業務効率化は、さまざまな側面で推進されます。まず、BPOサービス事業者の豊富な経験と最新の知識を活用することで、業務の質と速度が向上します。また、業務過程が標準化されることで、担当者が変わっても一定の品質を保つことが可能です。

業務フローが明確化されることで、無駄な作業や改善点が発見しやすくなり、継続的な効率化につながるでしょう。

リスク管理体制の向上

総務BPOによって、企業内部では見落としがちな法令順守やセキュリティリスクへの対策が強化されます。BPOサービス事業者は最新の法規制や技術動向を把握し、必要な対策を講じるため、内部リソースでは難しい高度なリスク管理が実現可能です。

また、BPOサービス事業者の専門的な知識と経験により、ヒューマンエラーや内部不正のリスクも低減することができるでしょう。こうしたことから、企業のリスク管理体制の向上が期待できます。

コア業務への集中

総務BPOの大きなメリットは、社員がコア業務に集中できる点です。総務業務は企業にとって必要不可欠な業務ですが、事務作業やルーチンワークに時間を取られることで、経営陣や幹部社員が本来注力すべき業務から離れざるを得ないことがあります。
総務BPOを活用することで、ノンコア業務を外部の業者に委託し、社員が自社の利益や成長に直結するコア業務に専念できる環境を整えることができます。

経営陣にとっては、社員がビジネス成長に関わる業務に注力できるようになることで、早いスピードで質の高いレポーティングを受けられるようになり、戦略的な意思決定が取りやすい状態になるでしょう。また、社員が重要なプロジェクトやイノベーション創出に力を注ぐことができるようになり、企業の競争力が高まることも期待できます。

総務業務に関わる煩雑な作業から解放されることで、時間とリソースが効率的に配分され、企業全体の生産性向上が期待できます。

ミスの削減

総務業務は多岐にわたり、データ入力や書類管理、法的な手続きなど、細かい作業が多く含まれます。これらの業務を社内で全て行う場合、ヒューマンエラーによるミスが発生しやすく、結果として業務全体の効率が低下したり、場合によっては法的リスクや取引先との信頼問題に発展する場合もあります。

総務BPOを利用することで、これらのリスクを大幅に軽減することが可能です。BPOサービス事業者は業務の標準化や効率化に精通しており、システムを活用した自動化や厳格なチェック体制を導入しています。これにより、ヒューマンエラーによるミスを最小限に抑え、業務の正確性を向上させることができます。

さらに、総務の専門知識を保有するチームが担当することで、常に最新の法規制や業界標準に基づいた作業が行われ、規制への違反や手続き上のミスを回避できるでしょう。結果として、企業の業務効率化と信頼性の向上につながります。

総務BPOの注意点

初期コストの発生

総務BPOの導入には、外部委託契約に伴う費用が発生するほか、システム導入やデータ移行、業務過程の再設計が必要です。業務の外部委託をスムーズに進めるためには、内部での準備や時間が必要であり、これらにかかるコストが初期の負担となります。

また、BPOサービス事業者が業務内容を理解し、適切に実行するためのヒアリングや、社内での業務フローの見直しも必要となるため、導入直後には一時的に業務効率が低下し、コストが増加する可能性もあるでしょう。特に中小企業にとっては、初期投資が大きな財政負担となることも考えられます。

しかし、長期的には業務効率の向上やリスク削減により、初期コストの回収が期待できます。そのため、導入前に予算を十分に確保し、費用対効果を慎重に検討することが重要です。

情報セキュリティリスク

総務BPOを導入する際、情報セキュリティの管理は重要な課題です。BPOサービス事業者に業務を委託するため、企業の機密情報や顧客データが第三者の管理下に置かれます。データの取り扱いに不備がある場合、情報漏えいや不正アクセスなどのリスクが発生する可能性があり、重大な信用損失や法的問題に発展する可能性もあるでしょう。

そのため、BPOサービス事業者がどのようなセキュリティ対策を講じているかを慎重に確認することが重要です。データの暗号化やアクセス制限、監視体制など、情報の保護に関する具体的な対策が適切に行われているかどうかを見極める必要があります。

さらに、社内でも情報管理体制を強化することが求められます。データの取り扱いやアクセス権限の制限、定期的なセキュリティ監査を行うことで、外部委託に伴うリスクを最小限に抑えることができるでしょう。

コミュニケーションの課題

BPOサービス事業者とのやり取りが増える分、業務の進捗確認や細かな調整において、情報伝達ミスが起きる可能性があります。

特に、総務業務のような日常的かつ細やかな業務においては、依頼内容の認識違いが発生すると、作業の遅延や品質低下につながることもあるでしょう。コミュニケーション不足によって、業務効率が低下したり、想定していた結果が得られなかったりするケースもあるかもしれません。

これを防ぐためには、定期的な打ち合わせや進捗報告の仕組みを確立し、双方が常に情報を共有できる体制を整えることが重要です。また、委託先との連絡手段を多様化し、メールや電話、チャットツールなどを活用してスピード感のあるコミュニケーションを心がけることも効果的です。

カスタマイズ性の限界

総務業務は企業ごとに異なる特有のフローや文化、ニーズが存在することが多く、BPOサービス事業者が提供する標準的なサービス提供範囲内では賄いきれず、企業独自のニーズに対応できない場合があります。また、業務の細部に至るまでカスタマイズを要求する場合、追加費用が発生する可能性もあります。

したがって、BPOサービス事業者を選ぶ際は、自社のニーズに合った柔軟な対応が可能かどうかを慎重に確認しましょう。また、委託する業務を標準化しやすい部分に限定することで、総務BPOサービス活用との親和性が高まり、効率的な運用ができるはずです。

自社にノウハウが蓄積しない

総務BPOによって業務の効率化やコスト削減が期待できる一方、自社社員の知識やスキルが育たず、ノウハウの蓄積が進まない可能性があります。BPOサービス事業者が業務を担い、自社社員の業務への直接関与が少なくなることで、自社内における業務経験や習熟の機会が減少し、将来的に自社内で業務に対応できる人材が育たないリスクが生まれます。

また、外部委託に依存することで、社員の業務を行う上での判断力や業務改善スキルが低下する可能性もあるでしょう。BPOサービス事業者が業務を標準化し、効率的に処理していく過程に伴って、企業固有の課題やニーズに対応するための社内の創意工夫は減り、そのための必要となる知識も社内に蓄積されにくくなる傾向があります。このため、BPOサービス事業者への依存度が高まるほど、業務の内製化が困難になる可能性があります。

これを防ぐためには、BPOサービス事業者との連携を強化し、業務過程や知識を社内で定期的に共有することが重要です。また、重要な業務や戦略的な業務は内製化し、総務業務の一部に限定して外部委託することで、業務効率化と社内ノウハウの蓄積を両立させることができるでしょう。

業務管理が難しくなる(ブラックボックス化)

業務をBPOサービス事業者に委託することで、自社内では業務の詳細な進行状況や具体的な過程が見えにくくなることがあります。BPOサービス事業者がどのように業務を進めているのかが不透明になると、業務の品質や進捗を正確に把握できなくなるリスクが高まり、問題が発生した際は迅速に対応することが難しくなります。

この課題に対処するためには、BPOサービス事業者と定期的にミーティングを行い、業務の進捗状況や課題を共有することが重要です。また、契約時にKPI(重要業績評価指標)やSLA(サービスレベルアグリーメント・サービス品質保証)を明確に設定し、業務の透明性を保つための報告体制やモニタリングを徹底することで、業務管理のブラックボックス化を防ぐことができるでしょう。

総務BPO導入のステップ

現状分析と課題抽出

総務BPO導入の第一歩は、自社の現状を正確に把握し、課題を明確にすることです。まずは現在行っている総務業務をすべてリストアップし、業務の棚卸しを行います。日常的な定型業務から不定期で発生する特殊業務まで、漏れなく洗い出すことが重要です。

次に、各業務にかかる時間や人員数を可能な限り正確に測定します。この際、繁忙期と閑散期の差異も考慮します。同時に、現状の業務フローにおける非効率な点や、ミスが発生しやすい箇所を洗い出しましょう。社員へのヒアリングも有効な手段です。

さらに、各業務にかかる人件費や間接費を算出し、総務業務全体のコスト構造を把握します。これらの分析結果をもとに、抽出された課題に対して、緊急性や重要性に基づいて優先順位をつけていきましょう。

以上のような段階を踏んで行くことで、自社の総務が行う業務の全体像が明確になり、BPO化すべき業務領域が見えてくるはずです。

BPO対象業務の選定

現状分析の結果を踏まえ、BPO活用に適した業務を選定します。選定に当たり、いくつかの重要な観点から検討を行う必要があります。まず、定型性の高い業務はBPO活用に適しています。マニュアル化しやすい手順や判断基準が定まっている業務は、外部委託によって効率化しやすいためです。

また、法務や会計など、専門知識を要する業務もBPO活用に適しています。BPOサービス事業者の専門的なノウハウを活用することで、高い品質の業務遂行が期待できます。業務量の変動が大きい業務も、BPO活用により効率化が見込めるでしょう。

一方で、自社の競争力に直結するコア業務は、BPO活用の対象から外すことが一般的です。また、機密性の高い情報を扱う業務についても、BPO活用の是非を慎重に判断する必要があります。セキュリティリスクと業務効率化のバランスを十分に検討し、適切な判断を下すことが重要です。

上記の観点から総合的に評価し、自社にとって最適なBPO活用の範囲を決定していきましょう。

適切なBPOサービス事業者の選定

適切なBPOサービス事業者の選定は、総務BPO導入の成功において非常に重要なステップです。業者選定を誤ると、期待していた効果が得られないばかりか、コストや業務効率にも悪影響を及ぼす可能性があります。

まず、自社のニーズや目標に合った業者を選ぶことが重要です。業務内容や規模に応じて、どのBPOサービス事業者が適しているかを見極めるために、自社の要件を明確にし、対応可能なサービス内容を持つ業者をリストアップします。

次に、業者の実績と信頼性を確認します。過去に同様の規模や業務内容を取り扱った経験が豊富な業者であれば、信頼性が高く、円滑な業務移行が期待できます。さらに、契約前に他のクライアントからの評判やレビューを確認することで、業者の対応力やサポート体制を把握できます。

また、セキュリティ対策が十分であるかも重要な選定基準です。外部に業務を委託することで、情報漏えいや不正アクセスのリスクが高まるため、セキュリティ対策が十分になされているかを確認する必要があります。業者のセキュリティ基準や認証をチェックし、データ保護に対する対策が万全であることを確認しましょう。

最後に、コストパフォーマンスの評価も欠かせません。安価なサービスを選ぶことで一時的にコストを抑えられても、業務品質やサポート体制が十分でない場合、結果的に費用に見合った効果が得られなかったり、追加の費用がかかったりする可能性があります。価格だけでなく、提供されるサービスの質とコストのバランスを考慮し、長期的な視点で評価しましょう。

総務BPO導入計画の策定

業務の外部委託をスムーズに進めるためには、詳細かつ現実的な総務BPOの導入計画を立てることが必要です。計画が不十分だと、業務の中断やトラブルが発生し、期待した効果が得られない可能性があります。

まず、業務過程や手順、使用するシステムなど、詳細な情報を洗い出しましょう。総務BPO導入に伴う変更点もここで整理しておきます。業務の一部を社内に残す場合、その範囲と責任分担も明確にしておくことが重要です。

次に、総務BPO導入に必要となるリソースや担当者を決定しましょう。外部委託にあたっては、社内外で緊密な連携をとることが求められるため、責任者や担当者を決め、総務BPO導入に携わるチームを編成します。社内の総務BPO導入担当者がBPOサービス事業者としっかりとコミュニケーションを取り、必要な情報を共有し合う体制を整えることで、スムーズな業務体制移行を実現できるでしょう。

試験運用と本格導入

計画に基づいて試験運用を開始する際は、まず一部の業務や配置から小規模にスタートし、徐々に範囲を拡大していきます。この段階では、業務の質やスピード、コストなどを細かくモニタリングし、問題点を洗い出します。 同時に、社員からのフィードバックを積極的に収集し、改善点を特定することも重要です。 発見された問題に対しては、BPOサービス事業者と協力して改善案を打ち出していきましょう。

試験運用の結果を踏まえ、必要な修正を加えた上で本格導入に移行していきます。 本格導入後も定期的な評価と改善を続け、より効果的なBPO活用体制を構築していくことが重要です。

段階的に、かつ慎重に導入過程を進めていくことで、総務BPO導入を成功に導くことが期待できます。

総務BPO導入を成功させるポイント

明確な目標設定

総務BPO導入の成功には、明確な目標設定が不可欠です。具体的には、コスト削減率や生産性向上率などの数値化可能な指標を設定することが重要です。これらの定量的な目標に加えて、社員満足度の向上や戦略的業務への注力など、数値化しにくい定性的な目標も明確にしておく必要があります。

目標設定の際は、導入直後の短期目標と、3年後、5年後といった中長期目標を併せて設定しましょう。これにより、段階的な達成状況の評価と、長期的な視点で取り組むことができます。

設定した目標は、経営陣や関係部署と共有し、理解と支持を得ることが重要です。また、事業環境の変化に応じて、目標を適宜見直し、更新することも忘れてはいけません。明確な目標があることで、BPO導入の進捗や成果を正確に評価し、必要な軌道修正を行うことができるのです。

段階的な導入

総務BPOの導入は、一度にすべての業務を委託するのではなく、段階的に進めることが重要です。まずは小規模な業務や一部の部署でBPOを試験的に導入するパイロット導入から始めるのが賢明です。

パイロット導入の結果を詳細に分析し、問題点や改善点を洗い出すことで、本格的な導入に向けての貴重な知見を得ることができます。この分析結果をもとに、さらなるBPO活用の拡大に向けた過程や範囲を調整し、より効果的な導入計画を立てることが可能になります。

パイロット導入での成功事例をもとに、徐々に他の業務にもBPO活用の範囲を拡大していくことで、リスクを最小限に抑えながら、BPO活用体制を最適な形で構築していくことが可能になります。この過程で、各段階における効果を検証し、必要に応じて計画を修正することも重要です。

このように段階的に導入を進めることで、自社の特性に合わせたBPO活用体制を構築し、より大きな効果を得ることが期待できるでしょう。

BPOサービス事業者との情報共有

BPOサービス事業者とのスムーズな連携には、密接な情報共有が欠かせません。効果的な情報共有体制を構築するためには、いくつかのポイントに注意する必要があります。

まず、週次や月次で進捗確認や課題共有のミーティングを定期的に設定することが重要です。これにより、問題の早期発見と迅速な対応が可能になります。また、業務の実績や品質に関する定期リポートの提出を求めることで、常に現状を把握し、必要な改善を行うことができます。

さらに、緊急時の連絡体制も重要です。問題発生時に迅速な対応を取るために情報共有用のホットラインを確立しておくことで、不測の事態にも適切に対処できます。

加えて、業務マニュアルや過去の対応事例などを相互に共有できるプラットフォームを構築することで、知識の蓄積・活用を促進できるでしょう。四半期ごとなど、定期的に全体的な振り返りを行い、中長期的な改善点について話し合うことも重要です。

社内理解の促進

総務BPOの成功には、社内の理解と協力が不可欠です。そのためには、まず説明会を開催し、BPO導入の目的や期待される効果について丁寧に説明することが重要です。この際、社員からの疑問や懸念に真摯に答える機会を設けることで、不安を解消し、前向きな姿勢を醸成することができます。

また、他社の成功事例を紹介することでBPO導入のメリットが可視化され、より理解が深まるでしょう。

導入後も、BPOの進捗状況や成果を社内で共有することが重要です。必要に応じて、新しい業務フローや連携方法について、研修を実施する必要もあるでしょう。

社内の理解と協力を得ることができれば、よりスムーズで効果的なBPO運用を進めることが可能です。

定期的な評価と改善

総務BPOの効果を最大化し、長期的な成功を収めるには、定期的な評価と改善が欠かせません。まず、コスト削減率、業務効率化率、従業員満足度など、具体的なKPIを設定することが重要です。これらのKPIを定期的(月次・四半期など)に測定し、BPO導入の効果を客観的に評価します。

測定結果を分析し、改善が必要な領域を特定することで、具体的な課題が明らかになります。これらの課題に対して、BPOサービス事業者と協力しながら具体的な改善策を立案し、実行に移しましょう。改善策の実行後は、その効果を継続的にモニタリングし、必要に応じて更なる調整を行います。

このようなPDCAサイクルを継続的に回すことで、総務BPO導入の効果を最大化し、変化する事業環境にも柔軟に対応することができます。また、この過程を通じて得られた知見や改善のノウハウは、BPO以外の業務改善にも活用できる貴重な資産です。

定期的な評価と改善を通じて、BPOの効果を持続的に高めていくことが、長期的な成功の鍵となるでしょう。

総務BPOならカチアルサポートがおすすめ

総務部門の業務効率化は多くの企業にとって課題となっていますが、その実現は容易ではありません。

「総務業務に追われてコア業務に手が回らない」
「業務改善の必要性は感じているが、どこから着手すべきかわからない」
といった悩みを抱える企業も少なくないでしょう。
このような課題を抱える企業にとって、カチアルサポート

は理想的なソリューションになるでしょう。

カチアルサポートは、総務業務を始めとする幅広い業務分野のアウトソーシングを提供するサービスです。契約書管理、受電対応、社内イベント手配代行、資料作成、各種リサーチ、PC・スマホの管理・キッティング作業、固定資産台帳の更新、OA機器の管理など、多岐にわたる総務業務を代行することが可能です。

まとめ

本記事では、総務BPOの定義、メリット、導入ステップ、成功のポイントについて詳しく解説しました。記事の主なポイントは以下の通りです:

  • 総務BPOは企業の業務効率化とコスト最適化を実現する効果的な手段

  • コスト削減、業務効率化、専門知識を活用できるなど、多くのメリットがある

  • 導入を成功に導くためには、明確な目標設定、段階的導入、BPOサービス事業者との密な情報共有が重要

総務BPOの導入は、単なる業務委託に留まらず、企業の総務機能を戦略的に再構築し、企業全体の生産性と競争力を高める重要な取り組みです。
効果的に実施すれば、企業はコア業務により多くのリソースを投入し、イノベーションや成長戦略の実現に注力できるようになります。

カチアルサポートのような柔軟性を兼ね備えたBPOサービスを活用することで、企業は総務業務の負担を軽減し、効率化を図ることができます。
自社の特性や課題を十分に理解した上で、長期的な視点で総務BPOの導入を検討しましょう。