「業務を効率化して、長期的に事業を発展させる体制を作りたい!しかし、どこから始めればいいのかわからない」
そんな悩みを抱える企業も多いのではないでしょうか?
業務を効率化するうえでまず行っておきたいことが「コア業務」と「ノンコア業務」の仕分けです。
本記事ではコア業務・ノンコア業務の定義と、業務効率化を図る上で意識すべきポイントと、今後取り組むべき対応について解説します。
業務を効率化して長期的に売上を上げていきたい企業はぜひ参考にしてください。
コア業務とノンコア業務にはどのような違いがあるのでしょうか。
本章では、業務の特徴や具体的な業務内容について解説していきます。
「コア(core)」とは物事の中核部分を意味する英単語です。
つまり「コア業務」とは企業の中核部となる「業績」や「経営」に直接関係する業務のことを意味します。以下のような業務は「コア業務」に分類されます。
経営戦略の立案
商品・サービスの企画
商談・販売促進活動
別名「主業務」とも言われ、専門的な判断を必要とすることが多くあります。
「ノンコア業務」とは直接的に業績や経営に影響はしないものの、業務全体の遂行を後押しする補助業務を意味します。
ノンコア業務の具体例は以下の通りです。
請求書の作成・発行
受発注の管理
給与管理
基本的に顧客と関わることが少ない「バックオフィス業務」などはノンコア業務に分類されます。
コア業務とノンコア業務の違いは大きく分けて4つあります。
業務内容の違い
業務の難易度の違い
業務形態の違い
属人性や専門性の違い
以下の表では、コア業務とノンコア業務を4つの項目に沿って比較しています。
コア業務 | ノンコア業務 | |
---|---|---|
業務内容 | 直接利益に結びつく業務 | 直接利益には結びつかない業務 |
業務の難易度 | 高 | 低 |
業務形態 | 非定型業務 (ルーティン化しにくい) | 定型業務 (ルーティン化しやすい) |
属人性・専門性の高さ | 高 | 低 |
実際には、コア業務・ノンコア業務の「定義」は企業によって異なります。
企業理念や経営方針によって、重要視する業務の内容が違い、どの業務がコア業務なのか断言が難しいためです。
しかし一般的にはコア業務の方が属人性や専門性が高く、さらにルーティン化しにくい傾向があります。
一方でノンコア業務は属人性や専門性がコア業務ほど高くなく、ルーティン化された定型業務が多いため、業務を他者に移管しやすいという特徴があります。
そもそもなぜ、「コア業務」と「ノンコア業務」の仕分けが必要なのでしょうか?
その理由は、企業が売上・業績を伸ばすには、コア業務に関わる人員と時間をしっかりと確保する必要があるためです。
コア業務以外にも、企業として経営をしていく中で必要な業務は多くあります。そのため業績に直結しないノンコア業務でも、ないがしろにはできません。
しかし、ノンコア業務に時間や人員を取られてしまうと、本来必要とされるコア業務が圧迫され、売上や業績が伸び悩むという状況に陥ってしまいます。
自社のコア業務とノンコア業務を仕分けして、ノンコア業務の効率化を図ることは、コア業務への人員と時間の確保につながります。
そしてコア業務の充実によって、企業のさらなる成長・拡大を実現していけるのです。
コア業務とノンコア業務を仕分ける方法について解説します。
現在の業務内容を把握・可視化する
3つの業務タイプに分類する
企業理念や経営方針を意識して仕分けする
上記の3点を意識して仕分けを行いましょう。
現状、どのような業務内容が社内で行われているのか1つ1つ洗い出していきましょう。業務フロー図で各部門ごとの業務内容を書き出してみるなど、可視化することがおすすめです。可視化した業務内容を社員等にも確認をしてもらい、細かな業務まで漏れがないようにしましょう。
業務は主に「感覚型」「選択型」「単純型」の3つのタイプに分類できます。
タイプ | 特徴 | 具体的な業務内容 |
感覚型 | 経験や知識による判断が必要な業務 | 接客、Webデザイン、など |
選択型 | 一定のパターンを元に選択する業務 | 機器設定、システム操作など |
単純型 | 誰が行っても同様の結果になる業務 | 請求書作成、データ入力など |
「感覚型」は専門的な知識や経験が必要となることが多く、属人性の高い業務と判断されやすいでしょう。
一方で「選択型」「単純型」の業務は手順やパターンを把握することで比較的誰でも取り組みやすい業務です。
属人性の高い「感覚型」の業務はコア業務に該当し、「選択型」「単純型」の業務はノンコア業務に該当する傾向があります。
業務を分類することで、コア業務とノンコア業務を明確にしやすくなるでしょう。
分類した業務に関して、企業理念や経営方針に沿って、業務の重要度を確認していきましょう。
時間をかけるべきポイント、簡略化できるポイントを企業の目指す「あるべき姿」によって判断することが重要です。
ノンコア業務を効率化するための2つの方法について解説します。
アウトソーシング
ITシステムの導入
ノンコア業務は「アウトソーシングによる外部委託」または「システムによる簡略化」で社員の負担を減らせます。
本章では2つの方法について具体的に見ていきましょう。
アウトソーシングとは業務の一部を外部の業者に委託することです。
アウトソーシングは「PUSH OUT(プッシュアウト)型」「ADD ON(アドオン)型」「BUY IN(バイイン)型」の3種類に分けられます。
種類 | 内容 | 効果 | 依頼先 |
PUSH OUT型 | 業務タスクの一部を委託 | ・社内負担の軽減 ・コストの削減 | ・クラウドソーシング ・オンラインアシスタントサービス |
ADD ON型 | 品質やサービスの向上を目的とした委託 | ・品質や効率の向上 ・ノンコア業務の強化 | ・クラウドソーシング ・専門の委託業者 |
BUY IN型 | 新たな価値や戦略を創造するための委託 | ・ノウハウの習得 ・コア業務の強化 | ・専門の委託業者 |
上記の3種類の中でもノンコア業務のアウトソーシングに向いているのは「PUSH OUT型」または「ADD ON型」です。
「BUY IN型」は基本的にコア業務に関するアウトソーシングを目的としています。
「PUSH OUT型」と「ADD ON型」の主な違いは専門性です。
「ADD ON型」はより専門的な知見をふまえ、納期の短縮や品質の向上といった、ノンコア業務の機能強化を図れます。
一方「PUSH OUT型」は「ADD ON型」に比べ専門性には劣ります。
しかしアサインされるのは業務経験の豊富なプロスタッフであり、業務の効率化を図る上での知識・技術を持ち合わせています。
「ノンコア業務に充てる時間を削減したい」ということであれば、「PUSH OUT型」のアウトソーシングを導入することで充分なメリットを得られるでしょう。
3種類の中でも「ADD ON型」と「BUY IN型」の2つは専門的な知見から業務を請け負ってくれ、別名で「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」とも呼ばれています。
まとめると、「PUSH OUT型」は社内の人手が不足しており、ノンコア業務を外部に委託して社内の業務負担を軽減したい企業におすすめです。
単に業務負担を軽減するだけでなく、納期の短縮・機能の向上を求める場合は「ADD ON型」が良いでしょう。
ITシステムを導入することで、ノンコア業務を簡略化して大きな負担軽減につながるでしょう。
会計システム
人事管理システム
顧客管理システム
業務自動化ツール
上記の4つはノンコア業務の効率化をする上で、現状多く利用されているシステムです。
システムの種類 | システム機能の一例 |
会計システム | ・給与計算 ・経費計算 ・年末調整 ・請求書作成・発行 |
人事管理システム | ・人事管理 ・労務管理 ・給与管理 ・採用管理 |
顧客管理システム | ・顧客管理 ・商談管理 ・問い合わせ管理 |
業務自動化ツール | ・データ分析 ・情報収集 ・資料作成 ・メール送付 |
効率化したい業務内容に合わせてシステムを導入することで、ノンコア業務の負担を改善できるでしょう。
また、システムの使い方を習得すれば、そのノウハウは社内に蓄積されるため、引き継ぎがしやすい点もメリットといえます。
ノンコア業務をアウトソーシングする際の注意点は2つあります。
情報漏えいのリスクがある
委託した業務のスキルが蓄積されない
それぞれ詳しく解説します。
アウトソーシングを利用する上で気をつけなければならないのが情報の取り扱いです。
ノンコア業務を依頼する上で、選任された委託スタッフが社外秘のデータを目にする機会もあるでしょう。
委託スタッフによって不正に情報漏洩をさせないため、依頼時にはアウトソーシング業者のセキュリティ体制を確認し、信頼できる企業を選定することが重要です。
アウトソーシング業者と委託スタッフ間でも「秘密保持契約(NDA)」を結んでいることもあるため、確認をしておきましょう。
外部へ委託することで、企業には委託した業務の知見やスキルは蓄積されません。
今後、経験値がない状態でも問題がない業務なのかという点はしっかりと検討したうえで、アウトソーシングへ依頼する必要があるでしょう。
ノンコア業務をアウトソーシングするなら「カチアルサポート」がおすすめです!
カチアルサポートは「PUSH OUT型」のサービスですが、厳選された正社員スタッフが業務を行うため品質も高く、「ADD ON型」の効果も期待できるサービスです。
複数業務を自由に組み合わせて依頼できるため、社内のさまざまなノンコア業務を効率化できることも魅力的なポイントです。
厳選された正社員スタッフが、サービス提供元の拠点に出社して管理者の監督のもと業務に従事するため、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます。
依頼業務に応じて、それぞれの業務のプロがアサインされるため、採用・教育の手間を省くことができます。
費用 | ・初回限定エントリープラン 43,000円/月(税込 47,300円) 月内利用時間12時間、契約月数3ヶ月 ・ライトプラン 55,000円/月(税込 60,500円) 月内利用時間12時間、契約月数3ヶ月 ・スタンダードプラン 118,000円/月(税込 129,800円) 月内利用時間30時間、契約月数6ヶ月 ・プロプラン 106,000円/月(税込116,600円) 月内利用時間30時間、契約月数12ヶ月 |
業務範囲 | 経理、営業事務、人事/採用、秘書、クリエイティブなどに幅広く対応 |
特徴 | ・業務の切り出しサポートや、マニュアル作成も依頼でき、初めてのアウトソーシング活用に適している ・100%正社員厳選されたスタッフがサービス提供を行うため、業務のアウトプット品質も安心 ・スタッフがサービス提供元拠点に出社して業務を行うため、セキュリティの心配も不要 |
コア業務とノンコア業務の違いを踏まえ、ノンコア業務の効率化を図る方法を解説しました。
本記事のまとめは以下の通りです。
コア業務とノンコア業務は収益や業績に直結する中核業務かどうかで仕分けされる
コア業務に人材と時間を集中することで、事業発展につながる
コア業務に集中するためにはノンコア業務の効率化が重要
ノンコア業務はアウトソーシングの活用やITシステムの導入で効率化を図れる
企業経営をしていくうえでコア業務は重要な中核業務です。
コア業務に集中して業績を伸ばしていくためには、アウトソーシングやITシステムを活用し、ノンコア業務の効率化を図ることが重要です。
カチアルサポートではバックオフィス業務を中心として、企業の生産性向上と業務の効率化をサポートしています。
依頼内容も自由に組み替えができるため、業務の繁忙期に応じて柔軟に対応が可能です。
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